「アップフロント」はホビージャパン社による日本語版です。
箱には若干スレがあり、上箱の角に1か所シワがあります。ルールブックとアクションカードには使用感があります。歩兵/AFVカードにはうっすら輪ゴムの跡があるものが数枚あります。カウンターは比較的良好な「バンザイ」は英語版です（日本語版は出版されていません）。箱はなく、中味だけです。ユニット、カードは切り離し済みです。タクテクス誌に掲載された日本語ルールのコピーをお付けします。
「デザート・ウォー」も英語版です（日本語版は出版されておらず、和訳ルールも発表されていません）。本来はアバロンヒル社の封筒型の紙の入れ物に入っているのですが、この出品物には封筒はありません。内容物は未切り離しで、良好な
「アップフロント」は兵士１人単位による分隊レベルの戦闘を扱ったカードゲームで、アクション・カードと兵士や車両を表すユニットカードの2種類があります。「ネイバル・ウォー」などのような抽象度の高い簡易なカードゲームとは異なり、「スコード・リーダー」シリーズの流れを汲む、大変巧妙に作られたゲームで、同シリーズ同様、各国の軍隊の特性やドクトリンの違いを上手く再現しつつ、短時間でプレイできる名作シリーズです。

「バンザイ」「デザート・ウォー」はアップフロントの拡張キットです。
「アップフロント」本体はドイツ、アメリカ、ソ連の３カ国の軍隊のみを扱っています。
「バンザイ」ではイギリス軍、日本軍、アメリカ海兵隊のカードと特別ルール、ジャングル戦ルールが追加されます。
「デザート・ウォー」ではさらに、イタリア軍、フランス軍のカードと特別ルール、砂漠戦ルールが追加されます。

これら３つを揃えることにより、WW2主要国における分隊レベルの戦闘の大部分を、あらゆる組み合わせで行うことができます（関東軍対ソ連軍、北アフリカでのドイツ軍とイギリス軍、東部戦線におけるイタリア軍とソ連軍、インドシナにおけるフランス軍と日本軍など）。

【デザート・ウォー日本語訳ルール】
先にご説明したように、この「デザート・ウォー」はこれまで公式に日本語訳が発表されたことはありません。そこで、ルール全体を日本語に翻訳いたしましたのでお付けします。

英文ルールのイントロダクションの部分には「イタリア軍といえばそのヘタレ振りをお笑のネタ（コミック・リリーフという表現が使われています）にする人も多いが、（状況によるが）決してそんなことは無い」というようなことが強調して書かれています。

イタリア軍についてはその独特の個性を再現するためにかなりの量の特別ルールが用意されています。また、フランス軍については通常の特別ルールの他に、シャールB1戦車に関するルールも用意されています。

また、これは非常に重要なことですが、既存のシナリオ登場する国を変更して遊ぶためには、この「デザート・ウォー」に付属しているチャートが欠になります。
このチャートには公式シナリオ全てについて、登場国を変更した場合に使用すべき兵士や兵器、支援火器等が記されています（シナリオによっては攻撃/防御側や大戦相手国に応じて別々に設定されている場合もあります）。このチャートはアップフロント本体及びバンザイには付属していません。

【おまけ1：Cold Front（冬季戦および中小国追加）】
これはジェネラル誌に掲載されたジム・バーネット氏によるバリアント記事を私が翻訳したもの、アップフロントに厳冬期の戦場を追加するためのものです。冬季迷彩服の効果やスキー部隊などに関するルールが追加され、これによりWW2の戦場はほぼ網羅されます。さらに中小国の軍隊を登場させるためのルール（他の主要国を流用する便宜的なもの）も追加されています。これによりグルカ兵、ポーランド軍、チトーパルチザン、日本軍（国民党および共産党）などを登場させることができます。

【おまけ2：追加国「フィンランド軍」】
上記バリアント記事によるものとは別に、海外ではいくつかの中小国の軍隊について非公式にデータが発表されています。そのデータを参考に、フィンランド軍カード（ユニットも含む）を作成しましたので、おまけとしてお付けします。
フィンランド軍歩兵の装備の主力はボルトアクションライフルと有名なスオミ短機関銃ですが、その他20㎜重対戦車ライフルやボフォース37㎜対戦車砲などもあります。また、車両はヴィッカース戦車や鹵獲したBT戦車、ドイツから供与されたⅢ号突撃砲などがあります（おまけのおまけとしてBT-42も作成してあります）。
また、グループや兵器カウンター、前述のシナリオごとに登場兵士等を指定するチャートについても作成してあります。
また、手持ち札や捨て札制限その他の特別ルールも付属します。フィンランド軍は装備は非常に劣悪ですが、軍隊としては非常に精強で、対AFVの白兵戦攻撃にもボーナスがあります。

【おまけ3：武装親衛隊（SS）】
「アップフロント」本体では後半の追加選択ルールとして、各国の分隊をエリート部隊、第１線部隊、第２戦部隊に分けて捨て札制限等を変更することによって練度の違いを表すルールが導入されています。ドイツ軍の場合、武装親衛隊がエリート部隊となっています（ちなみにアメリカ軍の場合は空挺部隊です）。
しかしながら、本家「スコード・リーダー」シリーズの第2弾「クロス・オブ・アイアン」では、SSは他のドイツ軍部隊とは本質的に異質な部隊として、かなりの量の特別ルールが用意されています（国籍の違いによる特別ルールよりも多いくらいです）。
そこで、海外で発表されたものを参考に、武装親衛隊の兵士カード一式を作成しましたので、おまけとしてお付けします。これもフィンランド軍同様のスタイルで作成してあります。
カードのデザインは黒をベースとし、構成は基本的に国防軍と対応するように作成してあります。そのためシナリオに使う場合は、前述のチャートのうち、ドイツ軍のものを使用すれば良いようになっています。AFV及びマーカー等はドイツ軍のものをそのまま使用します。また、カード上でSSの特異性を反映するだけでなく、一連の特別ルールも用意してあります。

【おまけ4：日本国民党軍】
前述のジェネラル誌の記事では国民党軍に関してはイタリア軍のカードおよびルールを使用するよう指示されていますが、これに若干の変更を加え、カードを新規に作成しました。一部の兵器の名称、性能を実際に日本軍が使用していたものに変更し、兵士の名前も変更してあります。

【おまけ5：各種関連記事】
タクテクス誌に掲載されたジェネラル誌からの各種翻訳記事のコピーをお付けします。
・数字でみるアップフロント：その確率的解析
・奥義伝授：アップフロントシリーズのカードプレイテクニック（ドン・グリーンウッドによるもの）
・追加ルール、シナリオ記事、正誤表


発送はゆうパック（東京から）になります。
なお、他にも出品しておりますので、当時落札の場合は同梱発送させて頂きます。

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